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アジアヘッジファンドの最新取得銘柄から読み解く今後の投資チャンス

ユキ
ユキ

最新のヘッジファンド保有銘柄情報が出たわね

今後の経済をプロはどう読んでいるのか勉強してみよう

スティーブ
スティーブ

このブログでもなんども紹介させていただいております、大手ヘッジファンドの保有銘柄が見られるサイト13F Fillingの最新版が先日出ました。これで第二四半期(4‐6月期)の各社の保有銘柄を確認することができます。さて、みんなどんな銘柄を買ったのか、売ったのか全体感を見てみましょう。

ファンドには逆風の一年間

今日はアジア株向けの投資を行っているヘッジファンドの分析です。

中国テクノロジーを多く含んでいるナスダック指数は2021年のピークの時から67%下落して、中国テクノロジー企業も大打撃をくらっています。

そんな中アジアの大手ファンドの一部は今年4‐6月にアジア株の保有割合を拡大させました。ところがこれ最近の中国経済の低迷、利下げなどここ8月のニュースは考慮されていないのでもしかしたら個人投資家はこのリストをみてより安く株を仕込めるチャンスかもしれません。

ユキ
ユキ

今年もテック銘柄は下がり調子だったわね

アジアに注目するヘッジファンド

どこどこのファンドが〇の株をいくら取得といってもピンとこないと思うのでまずはアジアに注目して今回取り上げるヘッジファンドを紹介したいと思います。

アスペックス・マネジメント

香港に拠点を置く投資会社です。2018年に設立され、ファンダメンタル、集中的なリサーチを基に長期視点の投資を行います。

ちょうどホームページがあったのでこちら参照ください。

なんともシンプルで日本だったら「あやしい」とか書かれそうな会社ですが金融の世界では超有名な会社です。

運用金額(AUM)は約3780億円。ポートフォリオは大きく6つのセクターに分かれているといわれています。その中でも最も多く投資しているのが一般消費財銘柄です。

こちらが全体の33.9%を占めています。

さらに全体の26.1%は中国株。

そのほとんどが大型株で構成されています。

運用のCOOに立つFong Bonnieさんはもともとゴールドマンサックスに所属、その後2σというこれまた有名なファンドに行きその後アスペックスに2019年より参加しているみたいです。

今回はどんな銘柄をさらに買い増ししたのか注目です。

NVIDIAやNIOなど日本でも有名な銘柄も入っているね。

スティーブ
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オアシスマネジメント

Highbridge Capital Managementで7年間アジアの投資ポートフォリオを運用したSeth Fischerによって2002年に立ち上げられたのがオアシスマネジメントです。

なんとこのHighbridgeに所属する前はイスラエル国防軍に所属していた面白い経歴の持ち主です。

株式で確認できる運用資産は約568億円。オフィスは香港、東京、オースティンに3か所存在しており、ボトムアップ型のマイクロオポチュニティ戦略で投資を行っています。

運用には主に大きくボトムアップアプローチとトップダウンアプローチという2つの運用手法が存在し、個別企業を財務状況などから1社ずつ分析してポートフォリオを構築していくやり方を言います。

逆にトップダウンアプローチは経済情勢や金利などマクロ経済からポートフォリオを作っていく手法です。こちらも業界では有名なファンドです。

肝心な今期取得銘柄

さて今期これらアジアファンドに大きく取得された注目銘柄をいくつか挙げていきます。

保有時価総額トップはJD.com

チャートを見てみると下落トレンドですが下げ止まった動きを見せています。

オアシスにもアスペックスにも大量保有されています。イーコマースのホールディングス会社で主に2つのセグメントを運営しています。

1つ目のJDリテールはオンラインリテール、マーケットプレイス、マーケティングサービスを展開しています。

一方電子機器も作っています。

取引数と売り上げでは中国で2大巨頭B2Cサービス(もう1社はアリババ)の一つです。

2021年の売り上げは約15兆円です。

チャートを一応載せておきますね。ちょっと今買うのは難しいですが逆張り精神で少しずつ買っておいてもいいかもしれません。

finviz dynamic chart for  JD

他にはどんな銘柄があるのかな?

保有額が2倍以上に大幅に上昇したのはアリババとシーです。

アリババはみなさんもご存じかと思うのでSea Ltdをご紹介。

こちらも上記紹介したファンド2つが買っています。

この会社はインターネット会社で主に3つの事業を営んでいます。

デジタルエンターテイメント、イーコマース、デジタルペイメントです。

Garena、Shopee、SeaMoneyという3つのサービスで構成されています。

Garenaは携帯とPCのオンラインゲームを開発しており、世界中に展開しています。

今はやりのEsportsを作っていたり、とこれから流行りそうな分野ですね。

Shopeeはオンライン上での販売環境やペイメントサービス付きで行っています。

SeaMoneyはいろいろな決済サービスを行っています。インドネシア、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピンなどで事業を拡大しています。

さて、株価を見てみましょう。なかなか低迷しています。今買ったら数々のヘッジファンドよりも安く買えそうです。

finviz dynamic chart for  SE

まとめ

全体的に感じたことはEコマースビジネスへの投資が増えてきているという点です。

アリババやJD.com、SEAの共通点はそれぞれEコマースのビジネスを展開していること。しかも中国は人口も多く、自国内でビジネスを展開できるだけの規模もあります。

それぞれ株価も下がっているので今買ってもこれらファンドよりも安く買えるのでお得です。長期投資の方はぜひ。

今後はネットでモノを売るのがますます主流になってくるね

スティーブ
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主要株価

プロフィール

こくチーズプロフィール

・幼少期よりヨーロッパ、アジアを中心に海外を周る。


・京都大学で建築のデザインを学び、図面制作事業(現Architech株式会社)を設立。


・首席で卒業後ゴールドマンサックス証券の当時最先端であるアジア株アルゴトレーダーとして勤務。1日に数100億円もの取引をさばく。


・2020年に独立後、株、為替、不動産、太陽光、マイニング、海外信託、ヘッジファンドなど様々な投資を行いながら法人向け運用&節税、個人向け資産形成&資産運用コンサルティング業を行う。


・関西と関東で教育の先生としても活躍。


・海外の金融の世界を見てきたならではの情報と分析をたまにブログに投稿している。

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