主要株価指数動き
アルゼンチンのワールドカップ優勝で歓喜湧く南アメリカが理由か、ブラジル株だけプラス。あとの株価指数は大きくマイナスになった。
特に目立ったニュースが12/20の日銀黒田ショック。10年金利の実質的な利上げを行った。今まで日本は各国が利上げを行っている中ゼロ金利政策を行っていた。その中でも行っていたのが10年債の国債を無限に買い込んで金利を上げないようにする政策だ。もともと0.25%以下に抑えるという政策を行ってきた。
とはいえ周りの国は利上げ一辺倒。日本だけ保つのは難しいんじゃないかと前から言われており、そろそろ金利をあげるんじゃないかって警戒されていたわけですね。
今年の為替もドル高円安が続いたのはこの金利差のせいです。金利が高い国へ低い国から通貨は流れる傾向にあります。
みなさんも金利が高い銀行と低い銀行だったら高い銀行にお金を預けたいですよね。
ということで日米金利差が広かったためドルが買われていたわけですけれども、日銀が金利を上げるということをこの金利差が埋まる傾向に傾くわけです。
となったらドルを売って円を買う人が増えますよね。なので為替は見事に円買いの方向です。
0.25%から0.5%に許容幅を挙げたことで金利は大きく急騰しました。
株への影響も知っておきましょう。輸出輸入の企業はそれぞれ「想定為替レート」というものを持っています。これは将来の決算を株主に予想で伝える時に海外の売り上げなどをどの為替レートで換算して計算するかを決めたものです。
それぞれの企業で想定為替レートは違います。
輸出企業にとっては円高ドル安は逆風。逆に輸入企業にとっては追い風となる。
1円円高に振れた時の各企業の営業利益の感応度を見れば株を取引している人も注意しないといけないことがわかる。
このまま来年4月の黒田総裁の交代でますますタカ派的な人が総裁になればこの円高は続くだろう。
主要FX(1週間の動き)
ご覧の通り、円が買われて対円の通貨ペアは軒並み円高方向に振れている。
各証券会社の今後の為替予想をまとめてみた。
日銀がイールドカーブコントロールを続行したとしてもアメリカが来年2月、3月、5月に0.25%の利上げを実施すると予想しており、年後半にも米10年債の利回りピークは4.25%となる想定。ということで再度140円を超える水準まで到達する予想。(ゴールドマン)
来年の米金利の利上げのいったんおちつき、日銀のさらなる利上げが期待されており、政策変更を予想する。為替は125円まで下落予想(クレディアグリコル銀行)
政策変更の見直しから引き続き円高方向130円が節目(あおぞら銀行)
現在の金利差の整合的な水準は136円半ば。日銀の決定を受けて5円ほどシフトしたが短期的には130円前後でいったん底入れし、来年にかけて140円を目指す可能性(JPモルガン)
個人的にも大きな抵抗滞にぶつかったためいったんはドル高円安に進むがその後あらためて来年の3月に向けて円高方向になると予想している。
金利
米国債利回りは長期が上昇、短期が下落して推移。先週からFRBのタカ派発言で金利が引き続き上がっていくことに警戒されている。
パウエルは先週の会見で利上げ幅を0.5%に縮小するということで市場に予想通り好感をもたらしたが、結局ターミナルレートの金利を上げてタカ派の発言だったことから株価も下落し、金利は上昇した。
ついでに載せます。日本のイールドカーブ。10年債にフォーカスして金利を抑えているため8年、9年などと比べると逆イールドが起きている。このことからも相当いびつな形であることがわかる。
NISA改定の話
2024年からNISAの新制度がスタート。その概要が発表されました。12月16日に自民・公明両党の税制改正大綱で正式に決定。
主なまとめは上記のとおり、なにより恒久化というのは嬉しいですね。
額も1800万円に増やされましたがこれは徐々に上がっていくものだと思います。
毎月5万円のの積立であれば30年間投資ができて年率3%であれば1800万円を2900万円にすることが可能。
下記は世界株式に投資したときのパフォーマンスが元本割れをするかというデータ。20年間置くことができればいつ投資してもプラスであることがわかる。
来年は債券の年?
米国のニュースを見ていると来年は債券投資というひとが増えています。
というのも金利が上昇して債券が安くなっているから。さらに配当が今高いという部分である。さて債券は普通の人でも買えるので簡単に図で紹介。
上記単語は一通り理解しておこう。
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