このページでは全国地価上昇ランキング6年連続トップを走り続け、7年で6倍にもなったニセコ、ルスツは本当に儲かるのか?その中でもニセコについてまとめています。
現地の調査を踏まえて書いていきます。
- ニセコ、アンヌプリ山から広がる4つのスキー場を合わせてニセコユナイテッドといい、この下に有名な企業が開発を行っている。
- ニセコ地域の地価の中心地は比羅夫(ヒラフ)というところ。
- 中心地のトップであるアッパーヒラフは坪単価が900万円もする。これは大阪梅田や六本木に近い単価。
- 北は花園エリアといい、東京から4時間半でいけるようになる北海道新幹線が来る倶知安駅に一番近いエリア、香港の大富豪が開発を進めており、カペラなどのブランドも進出。ワイズスキー場という新しいスキー場ができればさらに価値は上がる。
- 南は蘭越エリアといい、アマンニセコがオープン決定。モイワスキーリゾートを拡張することも決まり、すでに用地を取得
- 中心部はかなり単価が高くなってしまっているが、南北の地域はまだ坪単価が低く、これから上昇する余地があるように見えた。
この記事ではもともと家賃4000円の学生が米国大手証券会社ゴールドマンサックスに入社して勉強し、その後人生を通して投資を行っている筆者が、
実際に今から金融、投資の勉強をはじめてみようという方に向けて知っておいてほしい知識を紹介します。
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ニセコとは
こちら一応載せておきました。
ニセコ町、倶知安エリアがとても人気であり、過去地価が上昇し続けた土地です。
ここに行くには現在東京からだと新千歳空港まで行き、そこからレンタカーで車で2時間走ることによって行くことができます。
ニセコのほとんどの外資系のホテルでいうと倶知安駅という最寄り駅(2030年に新幹線が通る予定の駅)にお迎えが来てくれます。外国人にとても人気で毎年旅行客は増加傾向です。
なぜこのあたりが外国人に人気なのかということについてはブログで解説したPart1をご覧ください。
ここからはニセコに既に進出している外国人企業。そして今後どういった開発を行っていくのか、また、実際現場で取引されている坪単価も参考に出します。
ニセコ国内外企業の開発マップ
こちらニセコの現在行われている、運営されている国内外企業の施設マップと坪単価マップです。(自主制作)
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ニセコのスキー場は有名なのが4つ連なっていまして、この黄色①②③⑤の4つのスキー場を合わせてニセコユナイテッドといいます。
この中でも黄②の真下のエリアが比羅夫といわれている土地で一番人気です。
山の斜面の上からアッパーヒラフ、ミドルヒラフ、ローワーヒラフと3つの地域に分類されます。
もちろんアッパーヒラフが一番地価の高い地域です。
こちらのマップで表示しているのはアッパーヒラフの有名なホテルSkyeNisekoです。
マップでいうと赤⑦ですね。
こちらのコンドミニアムの値段。
1億600万円です。
これで約11坪なので坪単価に直すと約930万円。
参考に東京のど真ん中六本木の坪単価(公示価格2023年)で約1000万円、目黒区でだいたい400万円くらいでしょうか。大阪梅田駅で坪単価900万円くらい。です。
つまりこの田舎のニセコの物件買おうと思ったら大阪の梅田とあまり値段変わらないということになります。
土地の価格は公示価格という指標が出ていますが。ここニセコではどんどん買われて上昇しているので、公示価格から実際に取引されている価格は乖離があります。
なのでみなさんご自分で調べる時は注意してください。
特に外国人向けに作られているサイトが多く、日本語で検索しても思ったような結果が出ないので英語で「Niseko Property」というように検索してみてください。
山の斜面を下がっていくにつれて値段は下がっていき、一番下のローワーヒラフで坪200~300万円くらいです。
ちなみにPart1のブログでも説明しました。このあたりでみんな開発で重視するのが蝦夷富士といわれる羊蹄山(マップ右下)の景色です。
この羊蹄山がいかにきれいに見えるかというのがこのあたりの開発では重要なわけです。
このヒラフを中心に南北、東に開発が進んでいるのが現状です。
ちなみに東の方には山の谷底まで開発が進んでおり、香港企業がアルクザカストリート(赤⑨)という街を作っています。このあたりではまれに見る大規模プロジェクトです。
- ニセコ、アンヌプリ山から広がる4つのスキー場を合わせてニセコユナイテッドといい、この下に有名な企業が開発を行っている。
- ニセコ地域の地価の中心地は比羅夫(ヒラフ)というところ。
- アッパーヒラフからローワーヒラフまで広がり。アッパーヒラフの坪単価は約900万円もする。
- ヒラフ地区から南北、東に開発は進んでいる。
【北海道新幹線の玄関】花園エリア
北の花園エリアは倶知安駅に一番近い地域で各企業が絶賛開発中の地域です。
マップの黄①であるニセコHANAZONOリゾートは香港PCPDという会社が開発を行っています。
ちなみに私も2022年の冬に泊まったのですが、部屋はめちゃくちゃおしゃれで、スタッフの方は基本英語しかしゃべれないというびっくり対応でした。
そもそも日本人を想定していないんでしょうね。
ゲレンデとつながっているのでホテルからそのままリフトまで行けるし、帰りはコースを降りて来ればホテルに着くという仕様です。
このPCPD(パシフィック・センチュリー・プレミアム・ディべロップメンツ)は2012年から1000億円以上の資金を投じてホテルやコンドミニアムを建設している会社です。
PCPDの子会社である日本ハーモニー・リゾートという会社が日本の法人となっています。
実は2007年にオーストラリア資本だったこの会社を買収して子会社としたのです。
この花園スキー場の周りにホテル2施設、温泉旅館、3000戸のコンドミニアムなど15年かけて建設する予定です。
実はこのPCPDは香港最大の財閥を率いる李嘉誠(リ・カセイ)氏の二男李沢楷(リチャード・リー)氏が主席(会長)を務める不動産部門子会社です。
お父さんの李嘉誠ですが香港一の大金持ちとして有名です。
会長を務める長江和記実業は、世界50カ国余りで31万人以上を雇用する巨大企業です。
主に小売り、建設、エネルギー、通信などの事業を行っています。
先見の明があり、日々の90%の時間は5年後、10年後のことに思いを巡らしているといいます。
そんな彼がニセコに進出したとなったら、
俺も俺も現象が起きます。
そうやっていろいろな外資系企業が入ってきて、結果的に地価は上昇しています。
話がずれましたが、PCPD以外にも
赤②ニセコ花園ヒルズが以下のように既に設計もできており、現地に行ったら建設は始まっています。
赤①の樺ニセコでは既に分譲地が売り出されており、このあたりの坪単価は現在30万円~40万円といったところです。
しかし、ニセコ花園ヒルズの完成、さらには黄④ニセコワイズスキーリゾートという昔一度閉鎖されたスキー場をHANAZONOスキー場につなげる計画まであり、現在ここも大工事中です。(開業は未定)
これら全てのホテルが完成するまでは北海道新幹線よりも先になると思いますが、すくなくともニセコ花園ヒルズが出来上がるころには坪単価は100万円くらいまでは上昇すると予想されます。
少なくともこのHANAZONOリゾートの開発がある限り地価の上昇はかなり可能性が高いですね。
まだまだ上昇余地はあるということです。
- 北海道新幹線が開通する倶知安駅(2030年オープン)
- 香港最大の財閥を率いる李嘉誠(リ・カセイ)氏の二男李沢楷(リチャード・リー)氏が主席(会長)を務めるPCPDがHANAZONOリゾート全体を開発中。全部完成するのに15年かかる。地価はその間も上昇中。
- ニセコ花園ヒルズ(カペラ)も現在建設中
- ワイズスキー場とHANAZONOスキー場をつなげる予定で準備中。
- 花園エリアの坪単価は坪30万円程で取引されているがこれらホテルが完成すれば坪100万円は行くのではないか。
【静かなところでリラックス】蘭越エリア
黄⑤がニセコユナイテッドの中では一番盛り上がっているスキー場群とはお伝えしましたが、それよりさらに南にモイワスキーリゾートという小さなスキー場があります。
ニセコの中ではかなり落ち着いた雰囲気でゆっくりとした時間が漂っているところです。
北の開発がバンバン行われているところとは大違いです。
ニセコからこの蘭越に行く途中に私がよくいく湯心亭というとても雰囲気の良い温泉がありますのでぜひ一度訪れた際は入ってみてください。
このおちついた雰囲気のモイワリゾートの真下にアマンリゾートがホテルをオープンするのが発表されました。
下記写真はちょうどその同じ位置から写真を撮ったものです。
現在あるモイワリゾートスキー場もさらに別のコースを新しく作ることも計画されています。
たしかにアマンってざわざわしたところというよりはシッポリ系の雰囲気があるホテルなのでこのエリアを選んだのかなと想像できます。
さらにこのモイワリゾートなんとアンヌプリと連結される計画も出てます。
これでいままで端っこにポツンとあったモイワもニセコユナイテッドの仲間入りですね。
このエリアも今は坪単価は20万円ほどですが、やはりこのアマンとモイワ・アンヌプリ連結ができるとなると坪単価は100万円まではいくのではと、ヒラフエリアを見ていて感じました。
それくらい今は何もない森のところに計画がなされているのです。
- ニセコの南の方の開発されている地区を蘭越という。
- 現在はニセコモイワスキーリゾートというこの中では比較的小さなスキー場が存在する。
- アマンはここにホテルをオープンすることを発表。
- 既に土地の取得もしている。
- 蘭越エリアの坪単価は現在20万円程。
- アマンがオープンすれば坪100万円くらいにはなってほしいもの。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回Part2ではニセコエリアの開発について国内外の企業の動向をまとめてみました。
六本木や大阪とそん色ない坪単価で取引されており、実際に外資系のどんな企業が参入してきているのか見ることができたのではないでしょうか。
以下まとめました。
- ニセコ、アンヌプリ山から広がる4つのスキー場を合わせてニセコユナイテッドといい、この下に有名な企業が開発を行っている。
- ニセコ地域の地価の中心地は比羅夫(ヒラフ)というところ。
- 中心地のトップであるアッパーヒラフは坪単価が900万円もする。これは大阪梅田や六本木に近い単価。
- 北は花園エリアといい、東京から4時間半でいけるようになる北海道新幹線が来る倶知安駅に一番近いエリア、香港の大富豪が開発を進めており、カペラなどのブランドも進出。ワイズスキー場という新しいスキー場ができればさらに価値は上がる。
- 南は蘭越エリアといい、アマンニセコがオープン決定。モイワスキーリゾートを拡張することも決まり、すでに用地を取得
- 中心部はかなり単価が高くなってしまっているが、南北の地域はまだ坪単価が低く、これから上昇する余地があるように見えた。
個人的な感想では2030年の北海道新幹線がピークになるかなと思っていましたが、実際調べてみるとどう考えても外資系はむしろ2030年で外国人が大量に入ってくると予想したその先を見ているように感じました。
ちなみにこちらの北海道新聞の方で今後の開発がマップでわかりやすく見れます。
Part3ではいよいよニセコより上昇率が今年高くなったルスツについて書いていきます。こうご期待。
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