有名な投資家ウォーレンバフェットのポートフォリオが大きく更新されたわね
バフェットだけでなく海外の投資家の中で大きなセクターローテーションが起きてるよ
目次
バフェットポートフォリオ
以前1月ごろにアメリカのSEC提出書類からバフェットのポートフォリオを分析して載せたブログが大変人気でしたので第1四半期が更新されて新しくなったバフェットの銘柄を見てみましょう。
前に日本の商社を買ったときがありましたがその後の伸びはすごかったですね。ウクライナロシア問題も相まって資源関係銘柄が上昇しました。
そもそもどうやって調べているの?だったりもともとどれくらい何をバフェットは持っているの?という質問に対しては前回のブログ(https://www.gapartners.co.jp/buffet/)で解決できるのでそちらをご覧ください。
今回は新規で買い入れた銘柄、打った銘柄をご紹介します。
どういう企業が買われたのかしら
今回大きく買った銘柄
今回大きく買ったのがやはりCVXとOXYなどの石油関連株でしょう。
ご存じの方も多いかもしれないですがウクライナとロシア問題で供給面が締め付けられてエネルギー価格は年始から大きく上昇しています。原油ETFが以下です。
だいぶ上がってますよね。私個人的な見解でも、ロシアウクライナ問題が解決したとしても当分ロシアの制裁は続くでしょう。そうなると上の方で原油価格価格が推移するでしょうね。
このレポート自体は3ヶ月遅れなのでもしかしたらバフェットはだいぶエネルギーが上がりだす前に買っていたのかもしれません。とはいえ長期投資がメインなので持ち続ける可能性がとても高いです。
バフェット全体のポートフォリオの中で2021年第4四半期ではエネルギー株の割合は全体の1.36%にすぎませんでした。それが今回の第一四半期には9.26%まで占めるほどになっています。
まさに一気に買った勢いです。
エネルギーセクターは長期的にも上昇すると予想しているわけだね
エネルギー関連銘柄:シェブロン&オキシデンタル・ペトロリウム
時価総額336ビリオンドル(約33兆円)アメリカ、カリフォルニア州に本社を置く有名な石油関連会社です。現在世界の石油関連企業の中でも大きい権力を持つスーパーメジャーといわれる6社のうちの1社です。
石油やガスの探鉱、生産、輸送、精製、販売を一括で行っている会社です。日本ではあまり見ないかもしれないですが世界180か国以上でビジネスを展開している会社でアメリカなんかではよくガソリンスタンドを見ます。
シェブロンに並ぶアメリカの大きなエネルギー会社であるオキシデンタル・ペトロリウムは中東やアフリカで石油とガスの探鉱・生産を行っている会社です。やはりシェブロンと同じような株価推移をしていますよね。
当期純利益は2020年はコロナのせいかマイナスをくらいましたが、2021年12月の決算はプラス。その後2022年12月もプラス予想なので年末くらいまでは持っておいてもいいと思います。
結構価格既に高いけど大丈夫かしら
IT関連銘柄:アクティビジョンブリザード&ヒューレット・パッカード
アメリカ、カリフォルニア州にあるゲームソフトウェア開発会社であるアクティビジョンブリザードは連結売上高80億ドル(約8000億円)です。
もともと2008年にアクティ日ションとヴィヴェンディ・ゲームズが合併して設立した会社です。
せっかくゲーム会社を取り上げたので何か知ってるゲーム売り出してないかなと調べてみたらクラッシュ・バンディクーはアクティビジョンが売っているゲームですね。個人的には子供のころに聞いたCMが耳から離れません。
一番有名なのでいうとキャンディクラッシュ、コールオブビューティだと思います。
ちなみに2022年マイクロソフトに買収。買収額は687億ドルだそうです。M&Aの世界ではかなり大きな買収案件です。チャートもあきらかに「ここで買収されたなぁ」という形をしていますね。
マイクロソフトが持つ「Xbox Game Pass」(サブスクモデル)においてアクティビジョン・ブリザードの作品が加えられるとますます成長が期待できるかもしれないですね。
ヒューレットパッカードは有名な会社ですね。
私が使っているキーボードにもこのロゴがあります。
HPは1939年にカリフォルニアの小さなガレージでビル・ヒューレットさんとデイブ・パッカードさんの2人によって設立された会社です。最初はオーディオ発振機をつくりウォルトディズニーの有名な映画「ファンタジア」の制作にも使われたそうです。(カリフォルニアいい会社多いなぁ)
デスクトップやPC,タブレット、プリンターなど現在は3Dプリンターなんかも作っており、今後も期待できる会社です。現在(2022年5月)まだそこまで買われてなく、もみ合っているので購入するチャンスですね。
こういう歴史のある会社は個人的にもとても好きで応援したくなります。
金融銘柄:シティグループ
いわずもがなな総合金融サービス持ち株会社です。正式名称はシティグループ(Citigroup.Inc)です。投資銀行、個人向け証券仲介など行っています。
最近のシティのニュースとしては5月6日のニュースでプライベートバンカーを今後数年で700人増やす取り組みを強化するためパリとフランクフルトにオフィスを開設したみたいです。
プライベートバンカーは超富裕層向けサービス事業で、実はゴールドマンも各種金融機関も今後このウェルスマネジメント業は力を入れ始めている分野です。
5月あたま最近だとシティのトレーダーがミスしてフラッシュクラッシュしたニュースもありましたね。長期で見たら伸びていくんでしょうか。
上向きのトレンドが来たら買ってみるのもありですがバフェットからしたら割安銘柄ということなんでしょう。
金融業の中でも割安だということかな
気になる除外銘柄は?
バフェットが何を買い入れたかというのはよくニュースに出ますが、バフェットが何を売ったかというのはあまりニュースに出ないのでここで紹介しようかと思います。
通信系の大手ベライゾンは大きく売られています。STORE Capitalは不動産会社ですね。不動産といってもプライベートエクイティのようなビジネスモデルです。株価はたしかに下記のように低迷しております。
アメリカの利上げ政策に伴い現在住宅市場の伸びも鈍化してきています。
たしかに不動産が盛り上がった低金利の時代からは少しピークが過ぎてるためポートフォリオの割合を少なくしようかということでしょうか。
他に注目したのはABBV,BMY,RPRXです。この3つの企業、なかなか日本では聞きなじみがないかもしれないですがどれもヘルスケア(医療)分野の銘柄です。
特にABBVIEはリウマチ系疾患や自己免疫疾患、血液がんなど様々な病気に対してバイオ医薬品を研究している企業で、私自身長年応援している銘柄であります。
実はバフェット、私の記憶によると2021年にも大きくこの銘柄を売ったんです。長期目線で保有している人からしたらちょっと困るくらい株価が下がりましたよね。
そして2022年の前半でも大きく売られました。
この売りの中にバフェットの売りも入っていると思うとなおさらこの企業を応援したくなります。
とはいえ、金利上昇局面やリセッションが不安視されている最近ではこういったヘルスケアセクターは買われるのが世の常でした。
ですがこんだけ売るということはそれはそれで何か考えがあるのかもしれませんね・・・
いろいろ書かせていただきましたが、実は2020年のコロナまっただ中でバフェットが商社株を買ったときにコロナも終息見えなかったので「へぇ」くらいにしか思ってなかったのですがまさかまさかのロシアウクライナ問題も相まって急上昇。
今回は参考にして買ってみようかと思った今日この頃でした。
あくまで投資は自己責任でお願いします
バフェット以外のポートフォリオも紹介していくよ
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