テスラのカーボンクレジットの記事で業界が盛り上がっているのはわかったけどどうやってその投資に参加できるの?
今日は世界のカーボンクレジット取引所の事情から実際に個人でも取引できる商品について解説していくよ
あらすじ
にわかに世界中で取引量が増えてきているカーボンクレジット。以前もテスラの純利益の1/3を支えているこの仕組みについて前回の記事で書きました。
今回は本格的にこのカーボンクレジットにどのように投資できるのか?実は個人でも投資方法があります。今回はそんな方法を紹介していこうと思います。
個人でもカーボンクレジットを買えちゃうの?
市場規模
カーボンクレジット売買(炭素排出権の売買)の本場はヨーロッパです。
2021年9月15日ワシントンDCの記事によるとカーボンマーケットは2021年8月時点で前年比から60%増という勢いで伸びています。
ブルームバーグによるとこの市場はこの10年で約100兆円市場になると予想されています。もしかしたらもうカーボンクレジットトレーダーという職業ができるかもしれません。
早めに市場参入できる準備をしておきたいね
先物取引
さてこの莫大に増えていくカーボンクレジットへの投資をしたいという方のために投資法を調べてみました。一つはCMEでの取引です。
シカゴマーカンタイル取引所はアメリカの取引所で先物やオプションを取引するところで有名です。ここでカーボン排出削減権の先物商品を取引可能です。
海外の業者での証券口座とシカゴマーカンタイル取引所へのアクセス権が必要です。この方法は一般の方にはあまり向かないですね。
ヨーロッパ、オーストラリア、インドなどに取引所があり、このサイトでは常にその価格を表示しています。なにより目を見張るのがその価格の伸び率です。2020年あたりから倍以上に急上昇しているのがわかります。
ちょっと個人には手間が多い印象…
ETFを使った取引
では一般の方でもカーボンクレジット市場の恩恵を得られる方法はなんでしょうか。それがETFです。
ETFはExchange Traded Fundの略称でいろいろな銘柄を集めたバスケットのことです。
これのIPATH GLOBAL CARBON ETN(GRN)という商品です。なので正確にはExchange Traded Noteですね。買っている我々からしたらETFとあまり変わらないです。GRNは欧州連合排出権取引スキームと京都議定書に基づいて発行された排出単位のパフォーマンスをバークレイズキャピタルが指数化したものです。
ざっくりいうとカーボンクレジット市場が盛り上がるほどこちらの商品の価格もあがるので実質カーボンクレジット市場に投資しているのと同じです。
ちなみにこの指数がいままでいくら価格上昇したかというと2021年の一年間で+228.40%の上昇です。いかにこの市場が盛り上がっているかがわかります。
ネットでいろいろ調べていますがチャールズシュワブは銘柄が上がっているため取引できそうです。
日本の一般的なネット証券では取引できないですがこういった時流に乗った商品にはぜひ便乗して資産を増やしていきたいですね。
2020年の価格の伸びから盛り上がり具合がわかるね。
トークンを利用した取引
最後に仮想通貨を使ってカーボンクレジットと同等の効果を得られる商品を紹介します。Moss Carbon Credit(MCO2)というトークンです。さてこれがどのように役立つのか、、、実際2021年半ば時点で200万トンの温室効果ガスが大気中に排出されるのを防いだ結果があるみたいです。
MCO2トークン1コインは1トンの炭素を償却できる権利です。
これをどのように使うかを説明します。
今例えばその国で炭素排出基準をオーバーしてしまった企業がいるとします。
その企業は罰金を払うかだれかから排出権の枠を買わないといけないのですが、ここでこのコインの登場です。
MCO2トークンを買うとプラットフォーム上でバーン(コインを消す)ことができるのです。すると同時に排出量を相殺した旨の証明書が発行されます。
つまりこのMCO2を買ってバーンすることにより排出量の枠を買えたのと同じ効果になるんですね。
先ほどのETFを見る感じこの市場もさぞかし盛り上がっているのかと思いきや、、、
さほど調子は良くなさそうですね。
そもそもしっかり認知されて取引量が安定しなければ上がりもしません。
見ている感じ上場からずっと売られ続けて落ちていってます。1月22日に大きく上がっていますがこの後上昇トレンドに入れるかは未知ですね。
しかしコンセプトとして仮想通貨をつかってカーボンクレジットを売買するというのは面白いです。
同じコンセプトでもしっかりと金融の知識を持って発行とバーンを行えたらもう少しましな値動きになりそうですね。
今後も動向は逐一追っていきたいね
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