金融の1年目ってことは大学生卒業したばっかりだね。金融の初心者はいったいどんなことを教わるの?
日々の情報収集はとても大切な基本だ。日経新聞は最低でも目を通そう。
金融マン1年目
外資系証券会社は部門採用といって一緒に働くチームが学生の選考を行う。その後チームに入ったらそのチームが責任を持って学生を一人前に育てることになる。
では大学生を卒業したばかりの金融マン1年生はどういったことを学ぶのだろうか。今日は株式に限定して「最低これだけは知っておけば」マーケットの勉強を一人でできるようになる知識をご紹介する。
ニューヨーク研修
外資系の証券会社は本社に毎年夏に新入社員を召集し、研修を行う。そこでは株、為替、金利、債券、先物、オプションなど基本的な知識(とは言えまぁまぁハイレベル)なものを部門に関係なく入れられる。株で採用されたからといって為替のことをわからないのではどうしようもなく、債券で採用された人も株の知識は入れる必要がある。
まぁ勉強ももちろん厳しいのだが、世界中から集まった同期と毎日パーリナイな状況はどの年も変わらないと思う。
1ヶ月にも及ぶ研修が終わると日本に帰ってきてからの新人業務が始まる。
毎日テストがあってそれができないと居残りもあったよ
地獄の朝ミーティング
なんでも最初は慣れないものだが、慣れるまでは地獄である。研修ではまんべんなく全範囲を学んだが、返ってきてからは株は株のこと。債券は債券、FXはFXのチームにて毎朝の業務が始まる。
先輩に「懇切丁寧に」教えてもらいながら朝早起きしてその日の市況を発表しては「懇切丁寧に」訂正を受け、そして次の日の朝がくる。メンタルがやられる日々である。
しかし、力がつくのはたしかで、1年もしているとだいたいみんなが何言っているのか。マーケットのイベントがどうなっているのかを知ることができる。
懇切丁寧には愛あるムチだね
日経新聞回し読み
この文化はもともと国内のN証券で毎朝やられていた特訓のようですが外資系でも取り入れているところがあり勉強していた。毎日日経新聞を朝読んできては発表する。まぁ1年繰り返していればだいたいできますが最初はとても難しく単語を調べている間にお昼になるってことなんてよくあることである。日経新聞を真剣に読むとだいたい1時間くらいは時が経ちますからね。
とは言え普通の方が毎日それをするのは厳しいので個人的におすすめな記事をご紹介する。
朝起きて日経新聞がお休みだった時の幸せは半端ない
大引け後国内市況記事読み漁り
こちら日経新聞のサイトで無料で見られるものです。ご覧ください。
毎日日経新聞はこの国内株市況をネットで出しています。きっとはじめてみる方には何がなにやらさっぱりでしょう。では読みやすくなるために下記の単語帳参照ください。
東証大引け:東京証券取引所の取引時間は午前9時~午後15時であり、午後15時のことを「大引け」という。
日経平均株価:日本新聞社が選んだ日本を代表する225銘柄を基に算出した指数。日本経済の体温計。
前日比:前日15時のときの価格と比べて何円または何%上昇したか
円相場・円急伸:為替の話。日本株は一般的に円安で株高、円高で株安といわれている。「円相場の急伸」とは円が買われて円高になっているという意味
輸出関連株:日本株の中で輸出関係(自動車株、電気機器株)の銘柄。一般的に輸出企業にとっては円安は為替のラッキーパンチから追い風になる。
決算:企業の成績表。1年に一度(四半期や半期もある)株主に会社の経営成績を発表する。
心理的な節目:投資家が意識している価格帯のこと。チャートにこの値段の線を引いてみると何度も反発していることがわかる。
GDP速報値→利上げペース減速:経済や企業の調子が良いと冷ますために金利上昇をFRBは行うが、マイナス成長が見えてきて積極的に上げないと市場が予想している。
利上げペース:FRBが金利上昇をどれくらいの期間で行うかというペースのこと。
グロース株:成長株(ITや半導体株)のこと。金利の影響を受けやすい企業群で金利が上昇すれば成長株は下がり、金利が下がると上がりやすい。
一度理解すれば次からすんなり入ってくるよ
まとめ
いかがだっただろうか。この国内株動向は毎日15時30分に記事があがる。
会社帰りの電車の中で軽く勉強してみることをおすすめする。
1枚の記事からこんなにわからない単語が出てくる。もちろんすべてネットで検索すれば出てくるのだがこれを毎日やるのはしんどい。3日くらいすれば慣れてくるので勉強してみてもらいたい。一気にはわからなくても1日1単語わからない単語を勉強するのもアリだと思う。1年後にはまったく自分になれているはずです。
毎日の努力で人は変われる
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