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【波に乗り遅れるな!市場規模119兆円】カーボンクレジットについて徹底解説!

昨今カーボンクレジットやカーボンニュートラルという言葉を耳にするようになったと思います。

今回はカーボンクレジットやカーボンニュートラルはそもそも何なのかまたこれをどのように自分の投資に活かせるのかについて書きます。

  • 人や企業が出す温室効果ガスを環境にやさしい活動や取り組みを行うことで相殺することをカーボンニュートラルという。
  • 海外では既にこのカーボンニュートラルを達成するために炭素税などの仕組みが導入されており、日本も排出権取引やカーボンクレジットを作って対応している。
  • 海外では114兆円の市場となっており、取引所、先物、ETFなんかが存在する。
  • 日本ではJクレジットというものがあり年間の取引額は16億円程度
  • 2023年の10月から東京証券取引所で売買が可能になる。
  • 売買するためには口座が必要で法人であればだれでも開設できる。
  • 一般社団法人日本カーボンニュートラル機構はこの活動を応援、サポートしている

この記事ではもともと家賃4000円の学生が米国大手証券会社ゴールドマンサックスに入社して勉強し、その後人生を通して投資を行っている筆者が、

実際に今から株をはじめてみようという方に向けて知っておいてほしい知識を紹介します。

なお、個別でいろいろ聞きたいという方のために無料LINEグループもありますのでぜひ登録してみてください。

一般社団法人日本カーボンニュートラル機構

東京開催説明会の様子

実は私は一般社団法人日本カーボンニュートラル機構(Japan Carbon Neutral Organization)の理事長をしております。

日本ではまだまったくカーボンクレジットというものが話題にされていなかった2022年のはじめに仲間内で調べだしたのがきっかけです。

そこから学んだこと、日本の森が資源になるということを日々説明会などで紹介してます。

一般社団法人の変遷

既に東京、大阪、福岡の3都市で開催し、毎回50社以上の企業に国内外から説明会に集まっていただきました。

このブログでは一般社団法人が何をしている団体なのかということには焦点をおかず、なるべく「そもそもカーボンクレジットやカーボンニュートラルはなんなのか」という部分について詳しく話していきます。

もし一般社団法人の方に関心を持っていただいた場合はこちらホームページをご覧ください。

カーボンニュートラルとは

カーボンニュートラルとは温室効果ガスの排出量と吸収量を同等にすることにより実質的な排出量をゼロにする状態のことをいいます。

1997年に京都で開かれた「京都議定書」という単語を覚えている方いらっしゃいますでしょうか。

要は「人間が壊した地球環境しっかり守りましょうね。」

という合意のことです。

さらに2015年にはCOP21という合意が得られ、「世界全体で世界の平均気温を産業革命以前に比べて2℃より低く保ちましょう。1.5℃に抑える努力をみんなでしましょうね。」

という合意を取ったわけです。

特に地球温暖化に影響を与えている気体を温室効果ガスといいます。この温室効果ガスは人々が活動する中でどうしても出てしまうもの。

車で移動、電車で移動、クーラーや暖房をつける。こういった行動ひとつひとつで温室効果ガスは発生してしまっているわけです。

こうした事態があり、日本では2021年に「2030年に温室効果ガス排出量を2013年比で46%削減し、2050年にカーボンニュートラルを実現する」という目標を掲げたわけです。

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を等しくすることで、実質的に排出量をゼロにするということ。

これは各国で目標がバラバラですがあくまで世界全体でパリ協定で結ばれた努力をしましょうと統一されているわけですね。

そして各々の国でこの排出量を削減する施策が取り入れられているわけです。

カーボンニュートラルを達成するための各国の取り組み

各国において取り入れられている取り組みには大きく3つが存在します。

  • 炭素税
  • 国内排出量取引
  • クレジット取引

この3つのうち炭素税は主に北欧の国で昔から取り入れられています。私もノルウェーに住んでいた時代があったのですがたしかに森が多く、人が森と共に生きるというマインドはかなり強かった印象です。

炭素税

これは電気やガスなど使った分に対してそれに比例した賦課金制度を設けるというもの。

たしかに炭素税がかかれば人は自分の行動で温室効果ガスが発生しないように注意しますよね。

国全体で温室効果ガスの排出を抑える効果があります。

国内排出量取引

2つ目が国内排出量取引です。

これは国や政府が各企業にキャップ、つまり「この業種や企業はこれくらいまでしか温室効果ガスを出しちゃいけません」と上限を設けるやり方です。

この上限を超えた企業は超えなかった企業から排出権を買うことができます。

すでに日本でも東京、埼玉では一部の企業で導入済みです。

日本では既に年間900万トンCO2が取引されているようです。

カーボンの排出権、クレジットの単位を1トンCO2と表します。

(つまり1トン分のCO2を相殺できてますよってことです。)

ヨーロッパ市場、カリフォルニア市場、中国市場などが大きな市場です。

もちろんまだ日本では東京と埼玉でしか取り入れられていません。

最初に私がこのカーボンクレジットについて調べだしたのはテスラの財務諸表を見ていてカリフォルニアの排出権を売っていたのを発見したところでした。

テスラの排出権取引の話

クレジット取引

3つ目に行われているのがクレジット取引です。

2013年から日本でもJクレジットという制度で取引が行われています。

これも排出権をクレジットとして商品化し取引する形としては排出量取引に似ています。

排出量取引とは計算方法の概念が異なるというところを後程説明します。

  • 温室効果ガスを削減する施策として大きく3つの方法が存在する。
  • 使った分に賦課金を課す炭素税
  • 各企業に上限を設けて排出権を売買させる、排出権取引
  • 企業などが努力義務でプロジェクトを立ち上げて排出権を発行しやり取りするクレジット取引

ちなみに世界ではこのように様々なところでETS(Emission Trading Scheme)排出量取引所やCarbon Tax(炭素税)が取り入れられています。

日本はまだ東京、埼玉で自主的に設けられている程度で、排出量取引とクレジット取引が行われています。濃い青で示されているカナダやヨーロッパが活発に全て取り入れられていることがわかります。

カーボンクレジットの種類

カーボンクレジットには実は大きく分けて2種類があります。

それがレギュラトリ―クレジットとボランタリークレジットです。

この2つの種類は大きく異なるので重要です。

政府が規制し発行しているクレジットのことをレギュラトリ―クレジットといいます。

日本のJクレジットは一応経産省が主導しているのでレギュラトリーつまり規制されているクレジットですね。

一方で、民間の組織がクレジットを発行しているものもあります。それをボランタリークレジットといいます。

我々が仮に植林作業をするプロジェクトを結成し、そのプロジェクトをこのボランタリークレジットを生み出してくれる民間会社に申請するとその会社が発行するクレジットがもらえるのです。

ゴールドスタンダードやベラといった有名どころがあります。

  • レギュラトリ―クレジット→政府や国際機関が主導し取り決め、発行しているクレジット
  • ボランタリークレジット→民間の会社が審査し、発行しているクレジット

2種類の計算概念

カーボンクレジットと排出量取引の一つ大きな違いが排出権の計算方法です。

ベースライン型

カーボンクレジット、特にボランタリークレジットはベースラインクレジット型という計算方法を使って生成するクレジットの量を決定します。

例えば、ある企業があり、年間1000トンCO2を排出していたとしましょう。

その生産ラインを整えたり、新しい機械を使うことで年間の排出量を600トンまで下げることができました。

というプロジェクトを民間の会社に申請すると1000トンー600トン=400トンCO2のクレジットがもらえます。

これにより400トンCO2のクレジットを誰かオフセット(相殺したい)企業に売ることで利益が得られます。

キャップ&トレード型

こちらは最初に説明した上限を設けてそれを超えた企業が超えていない企業からクレジットを買うという仕組みで排出量取引制度に使われている計算方法です。

一般的にETS(Emission Trading Scheme)で取引されているクレジットはこのキャップアンドトレード型で計算されたレギュラトリ―クレジットということになります。

  • カーボンクレジットを生成するために使う計算式は大きく2つある
  • ベースライン型→本来発生していたであろう温室効果ガスを取り組みによって削減しできた差額をクレジットとして発行する
  • キャップアンドトレード型→各々の企業に上限を設けてその上限に達していない企業はクレジットが発生、超えている企業にクレジットとして売ることができる。

世界のボランタリークレジット

ボランタリークレジットはまさに世界に星の数ほどあります。

それぞれ民間が審査して発行しているだけですから。

しかしその中でも権威性があるものだったりシェアを大多数とっているものだったり様々です。

特に覚えておく必要があるクレジットがGold Standardこれは1億8400万トン今まで発行され取引シェアは17%。

なぜこれが有名なのかというとその審査の厳格性にあります。

審査期間が2年ほどかかり、その審査に通り無事にゴールドスタンダードのクレジットVERSを取得するとかなり企業イメージとしても良いといわれているくらい世界で認められています。

様々な種類がある

一方でVerraという機関が認証しているクレジットは世界で70%のシェアをとっているクレジット。

審査が緩いせいで最近権威性が損なわれてきてしまっているとはいえ世界の7割のシェアを取っているのはすごいです。

ちなみにこれらボランタリークレジットの単価は相場が500円/トンCO2なので日本のJクレジット(3500円/トンCO2)と比べたら安いのです。

そしてこれらのクレジットは企業が政府から課せられた上限以内に収めるためのレギュラトリ―クレジットとしては使えません。

「じゃあなんのために買うの?」となりそうですが、

あくまで企業イメージです。

ゴールドスタンダードのクレジットを買うことでガーナの井戸を作るプロジェクトに参加していますよ!と投資家や世間にアピールできるわけですね。

  • 世界のボランタリークレジットは〇億トンというレベルで取引されている。
  • 日本のJクレジットは年間100万トンといわれている。
  • 権威性の高いGold Stadardと
  • シェアNo1のVerraは覚えておいた方がいい。

世界のレギュラトリークレジット

世界のカーボンクレジット価格

世界のレギュラトリ―クレジットはいくらで取引されているのか。

もちろん、ボランタリーと比べてレギュラトリ―は規制が設けられている市場なので単価は高いです。

そして各国に取引所があるせいでそれぞれで単価が異なるのです。

現在もっとも高い取引所はイギリス。

単価は99ドルである。日本円に直すと約13,860円(USDJPY=140)

続いてユーロが87ドル

日本は東京と埼玉がこのグラフには表示されているがその単価は4ドルと表示されています。

ちなみにヨーロッパの単価はここ3年で2倍以上に上昇しており、世界のカーボンクレジット市場規模は

119兆円

とロイターで報告されています。

ちなみに今後の価格予想を各社が出しているが現在世界のカーボンクレジットの平均価格が51ドル(約7140円)ですが、カーボンニュートラルを将来的に達成するためには約3倍まで価格が上昇しなければならないというデータがあります。

そして我々が今この市場に乗った理由の一つとしては現在Jクレジットという日本のクレジットの単価が約3000円の中どこかで世界統一価格が設けられたときにいまよりは高い値段で統一されると予想しているからです。

各国の単価は8000円や13000円など非常に高いですからね。

ここのアービトラージを狙うのには面白い市場です。

  • 世界のレギュラトリ―クレジット単価は日本の単価よりもはるかに高い
  • ヨーロッパのクレジット単価はここ3年で2倍に上昇している。
  • 今後さらに3倍に上昇する予測が各社がから出ている。
  • 日本人も海外のクレジットを個人で投資することが可能。

ちなみに日本人でもこの海外のレギュラトリ―クレジットに投資する方法、口座開設方法を以前ブログで紹介しているのでぜひ興味ある方は読んでみてください。

カーボンクレジットETF投資法

もちろんカーボンクレジットを扱っている企業への投資方法や仮想通貨を媒介にして取引できるものもあります。

それについては以下のブログがおすすめです。

日本のカーボンクレジット

日本にはJクレジットという仕組みがあります。

主に相対取引(直接買いたい人と売りたい人がつながって各々で取引する方法)と入札によって取引が行われていました。

クレジットの中にもいろいろ種類があり、再生エネルギーのプロジェクトを基に作られたクレジット、森林由来のクレジットというように何種類もあります。

再生エネルギー由来のクレジットが最も取引されており、価格は

7年で6.4倍

に上昇しています。

さらに2022年からは東京証券取引所でマーケット取引ができるようになり、4か月間実証実験が行われました。

もちろん我々メンバーも取引を行い、なんと取引成功者第1号は一般社団法人の理事の方なのです!

この東証での取引ですが僅かな期間で募集を書けたということもあり取引高はわずかに3億円。

そして2023年今年10月から再度東京証券取引所が開きます。

今回はさらに多くの企業が集まると予想しています。

そして我々一般社団法人日本カーボンニュートラル機構はこの口座開設のお手伝いを行っているのです。実はこれ

法人ならどんな企業も取引は可能なんです。

こんなチャンスなかなかないですよね。

ぜひこちらは興味ある方お問い合わせください。

https://lit.link/japancarbonneutralorganization

将来的に上昇すると予想される日本のカーボンクレジット、買っておいてもいいかなと思って私も保有しています。

  • 日本はJクレジットというカーボンクレジットが存在する
  • Jクレジットは7年で6倍に価格が上がりました。
  • 東京証券取引所で口座開設をすれば法人ならだれでも参加可能
  • 一般社団法人日本カーボンニュートラル機構は口座開設のお手伝いもしています。
  • 興味ある方はお問い合わせください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

CMでも最近見るようになったカーボンニュートラル、カーボンクレジットがどんなものでどれくらいの市場なのかイメージが少しでもできたら幸いです。

まとめるとこのようになります。

  • 人や企業が出す温室効果ガスを環境にやさしい活動や取り組みを行うことで相殺することをカーボンニュートラルという。
  • 海外では既にこのカーボンニュートラルを達成するために炭素税などの仕組みが導入されており、日本も排出権取引やカーボンクレジットを作って対応している。
  • 海外では114兆円の市場となっており、取引所、先物、ETFなんかが存在する。
  • 日本ではJクレジットというものがあり年間の取引額は16億円程度
  • 2023年の10月から東京証券取引所で売買が可能になる。
  • 売買するためには口座が必要で法人であればだれでも開設できる。
  • 一般社団法人日本カーボンニュートラル機構はこの活動を応援、サポートしている。

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プロフィール

こくチーズプロフィール

・幼少期よりヨーロッパ、アジアを中心に海外を周る。


・京都大学で建築のデザインを学び、図面制作事業(現Architech株式会社)を設立。


・首席で卒業後ゴールドマンサックス証券の当時最先端であるアジア株アルゴトレーダーとして勤務。1日に数100億円もの取引をさばく。


・2020年に独立後、株、為替、不動産、太陽光、マイニング、海外信託、ヘッジファンドなど様々な投資を行いながら法人向け運用&節税、個人向け資産形成&資産運用コンサルティング業を行う。


・関西と関東で教育の先生としても活躍。


・海外の金融の世界を見てきたならではの情報と分析をたまにブログに投稿している。

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