【毎月1番注目される指標】
指標発表と聞いたことあるでしょう。
なんか毎月その前後になると忙しそうにしていますよね。あれっていったい何なのかまた、明日訪れる最も重要と言われている指標、雇用統計を今日はまとめます。
指標とは
経済のいろいろな業種や景気を見るのに関係各所はアンケートや調査を行います。その結果から今後のマーケットがどうなるか投資家の皆さんは予想するわけです。
製造業の調子を見るのに製造業景気指数がありますし、農作物の調子を見るのに農作物指数の発表があります。そしてそれらは事前に専門家によってだいたいを予想されます。この予想に対して予想以上の結果だったか、予想以下の結果だったかで相場が動くのです。
雇用統計とは
米国労働省が毎月発表するアメリカの雇用情勢を調べた景気関連の経済指標のことをいいます。アメリカ中の企業や政府機関でサンプル調査をおこなって10項目統計結果を出すんです。株価も為替もどちらもその背後で働いている人が大事です。2020年のショックが一例でしょう。世界的なショックで失職した人が増えました。そうなったら景気は下がりますよね。しかし最近また景気は戻りだし、働く人が増えました。すると企業の業績も徐々に戻していきます。株価や各企業のレポートを見ればもちろん調子がもどったかわかりますが、その一次情報を手に入れるという意味では働く人のデータは皆さん注目しますよね。
特に注目される指標
雇用統計は10個以上の指標が発表されますがそのすべてが注目されているわけではありません。投資家や金融機関の人に特に注目されている情報があります。それが
「非農業部門就業者数」と
「失業率」の2項目です。この二つによってFOMC(連邦公開市場員会)も今後の金融政策を決めてそれをみて投資家が動きます。
非農業部門雇用者数変化
英語でNon-farm Payrollといいます。漢字だと連想しやすいでしょうか。要は農業に従事する人以外でどれくらいの人が働いていますかという数値です。
失業率
簡単に言えば失業者を労働力人口で割った値です。もちろん多ければ多いほど景気はあまりよろしくないということです。
大事なこと
見るうえで大事な点はなんでしょうか。それは予想との乖離です。たとえばみなさんが株を買っていて、次の雇用統計で失業率がめちゃくちゃ上がりますというニュースが事前に流れたとしましょう。株売りますよね。
だって失業率がめちゃくちゃあがるって、景気が悪い発表が出るってことだから今のうちに株売っとかないとってなるわけです。
こうなると当日まで株価は下がり続けるわけです。そして当日、雇用統計が発表されたときに予想通りの結果だったら株は動くでしょうか。みんな事前に準備しているのでもちろんそれほど上下しません。
要は何が言いたいかというと、数値自体が大事なのではなく、予想とどれくらい差があるのかということです。「めちゃくちゃいい」と言われているものが「めちゃくちゃだめだったとき」みんなパニックになりますよね。
参考サイト
そんな予想、結果、推移全部見れる便利サイトこちらです。
https://tradingeconomics.com/united-states/unemployment-rate
そんなこんなで明日は22時30分、雇用統計ぜひ見てみてくださいね。
コメント