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世界主要株価指数1週間の動き(2023年3月8日更新)
今週は全体的に大きく週の前半は伸びたが、中盤でパウエル発言でタカ派的なコメントが見受けられたことにより売られた結果。
日経平均は配当落ちに向けて底堅い値動きで、PBR1倍割れ解消の動きや増配によって株は買われている。
今週は雇用統計。来週はCPIなのでこれらの結果によってFRBが引き続き0.25%なのか中には0.5%という予想もあるがどうなるか見ものである。
S&P500は引き続き予想通りの動き。
為替一週間の動き(2023/3/8更新)
全体的にドルが強い印象、先日発表されたパウエルさんのタカ派コメントにより一気にドル高が進んだ。
米国債利回り推移
パウエル発言によって短期金利は上昇、長期金利は変わらず利ザヤを稼げなくなった銀行株が売られた。
今後の指標動向で金利の影響が注目点ですね。
2023年のS&P500推移予想
2023年のS&P500は中盤頃にリセッションが起きることにより利下げ、からの株価下落後半くらいにかけて低迷した後の復活、年末高を予想しています。理由と解説、そしてそもそもS&P500てなに?ってところから一緒に見ていきましょう。
インデックス(指数)とETF
S&P500を語る上で避けられない解説がインデックスです。インデックスはいわば特定の会社や機関が作ったただのリストです。S&P500はS&Pという会社がアメリカの代表する500社を集めたリストを作ったのです。リスト上位銘柄が以下です。しっかり構成の割合まで決められています。
企業名 | 銘柄コード | 構成比率 |
---|---|---|
アップル | AAPL | 6.65% |
マイクロソフト | MSFT | 5.65% |
アマゾン | AMZN | 2.53% |
エヌビディア | NVDA | 1.76% |
バークシャーハサウェイ | BRK.B | 1.63% |
さらに構成業種によって分けてみると、このように多岐にわたっていることがわかる。
他にもダウ指数、なんかも聞いたことがあるかもしれませんね。世界にはいろいろなインデックスがあります。
それらインデックスどおりに選ばれた銘柄を買えば、インデックスに沿った運用ができますよね。それでできたのがETFです。ETFはExchangeTradedFundsの略で、上場投資信託と日本では言われています。
つまり、どこかの運営会社がインデックスの通りに銘柄を買ってくれているだけです。なのでS&P500というインデックスに連動した商品を我々は買っているだけでこの世界にはS&P500だけでもそれに沿って運用している会社の数だけ商品の数があります。
銘柄コード | 運用会社 | 商品名 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
1547 | 日興AM | 上場インデックスファンド米国株式 | 0.165% |
1557 | SSGA | SPDR S&P500 ETF | 0.095% |
1655 | ブラックロック | iシェアーズ S&P500 米国株 ETF | 0.095% |
2558 | 三菱UFJ国際投信 | MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 | 0.077% |
銘柄コード | 運用会社 | 商品名 | 経費率 |
---|---|---|---|
VOO | Vanguard | バンガード・S&P500 ETF | 0.03% |
SPY | SSGA | SPDR S&P500 ETF | 0.09% |
IVV | Black Rock | iシェアーズ・コア S&P500 ETF | 0.03% |
買い方はいろいろありますし、買うものもいろいろあります。が、一部抜粋した上記のものであればどれもさほど変わりません。経費率や信託報酬率は少ない方がいいです。つまり持っているだけでもお金がかかってきてしまうものもありますし、それが普通です。普段から保有するのにかかるコストはなるべく少ない方がいいでしょう。
そしてなるべく経費をすくなくするのであればVOOか2558がいいと思いますが、戦略によってお勧めの者は異なります。
たとえば短期で少額で買おうとしている方、長期で大きく買おうとしている方によって手間と手数料でおすすめの商品が変わってくるのでこの辺ははじめよう!という方は一度相談いただいた方がよろしいと思います。
ちなみにこちらVOOで遡れるだけデータを遡りました。毎月3万円を2010年10月から2023年2月まで積み立てた時、投資元本は450万円になりますが運用総額は1,128万円になります。およそ倍以上増やすことができるのがこの長期投資の特徴です。もちろん今後もこのようになると断定はできませんが、やっておいて損はないものです。
もう上がりすぎなんじゃないの?銘柄入れ替えの話
よく投資をするうえでこのような声をいただくことがあります。たしかに個別銘柄であれば上がりすぎの銘柄を買うべきではありません。もちろんETFに関しても同じです。上がりすぎを買うべきではありません。
ですが、これらインデックスは実は厳正な基準で選ばれたもので、この水準に合わなくなったものは定期的に入れ替え戦が行われます。
つまり時代にそぐわない銘柄は勝手に追い出されて、時代に合っている銘柄は新たに組み入れられることになります。こうすることによって各時代に最新の500銘柄が選ばれているのでどんどん長期で見れば上がっていくという仕組みなのです。
上図を見ると5年前(記事は2021年なので2016年から)2021年まででITの銘柄比率は増えて、ヘルスケアの比率は下がっているのがわかりますね。
ちなみにこのように定期的に入れ替えを行う行為をリバランスといいます。私がゴールドマンで働いていた時にやっていたトレーダーはこういったリバランス銘柄のフローも扱ったりしていました。
上記は各種インデックスのリバランス日(銘柄入れ替え日)を表したもの。ぜひカレンダーお使いください。黄色四角がS&P500のリバランス日であり、年4回、3月6月9月12月に行われます。これらマークが重なる部分はマーケットが荒れやすいので要注意の日でもあります。
新しく足される銘柄はそれにあわせていろいろなインデックスファンドが買い増すから、期待されて買われやすい傾向にあります。上記はテスラが実際にS&P500に追加されることが発表あった日から、実際に追加されたときまでの時価総額推移です。インデックス関連で個別銘柄に投資している人も注意が必要なことです。
S&P500長期運用の注意点
ここでS&P500の長期運用をするうえで注意点をご紹介します。
利益確定の罠
S&P500を長期で運用するにあたり、いくつか存在する個人がうっかりしてしまう罠をご紹介します。
一つ目は利益確定の罠です。
マーケットが暴落している時、または下落している時、すでに含み益が出ている人や損失が出始めている方は利益確定の売りをしたくなった人はいるでしょう。ですがこの利益確定はたしかに利益が手に入りますが、長期投資で将来的にもらえるはずの利益が奪われていることに気づく人は少ないと思います。
これは以前のブログでも取り上げましたが、覚えておいた方がいい図です。30年間の中で最も上昇した日を10日間だけ逃したときにずーっと入れている人よりも約半分本来もらえたはずの利益を手放すことになるということ。そしてそれはマーケットが急落したすぐ後に起こるということ。
つまりピンポイントで最も上昇する日を当てられない以上、ずっと持っておかないと次にマーケットに入るマーケットタイミングコストというのがかかりますよという話です。
なので利益確定をしてしまうと次にマーケットに入るときに底を当てない限り結局ずーっと入れている人より損している可能性が高いのです。
為替ヘッジの罠
これは意外と知らずに投資してしまっている人が多いです。それが為替ヘッジの話。
S&P500の投資信託には会社ごとにも国ごとにもいろいろな銘柄があると先ほど書きましたが、その中で皆さんが投資しているものがしっかりと「為替ヘッジなし」になっているかを確認してください。もしアリのものを選択してしまっている場合はそれがなんなのかを知っておく必要があります。
為替ヘッジとはみなさんの円→ドルを相殺する仕組みのことをいいます。
みなさんがS&P500に投資している時に入金した円は
円→ドル→S&P500
というルートをたどります。そしてこのS&P500の商品の成績はドルベースのS&P500の成績も反映されますが円→ドルの成績も反映されます。つまりドル高円安が進めばみなさんがもつETFや投資信託の価格は上がるのです。
そして為替ヘッジアリを選択した場合これがドル→S&P500の成績だけが反映されます。
つまり円→ドルの部分は相殺して成績を打ち消してくれるのです。なのでドル高になろうがドル安になろうが結果には反映されません。
しかしこの為替ヘッジアリは少々曲者で、このヘッジコストという手数料が多めに取られてしまいます。
長期の運用で手数料が高いのは致命的です。
私個人的には円とドルの金利差でみてもますますドル高円安は長い目で見たら進むと思っているのでみなさんには為替ヘッジなしを選ぶようにおすすめしています。ドル資産も持つことができて一石二鳥ですからね。
「代わりに運用しますよ」の罠
こういったS&P500への投資ですが楽天やSBIだと口座を開いて積立設定というボタンを設定しておけば毎月自動的に積立をしてくれます。
なのでなにも難しいことはなく一般の素人の方でもだれでもこの資産は築くことができるのですが、、、、
残念なことにそれすらめんどくさがり、他人に預けてしまう人がいます。
もちろん保険やファンドなどさまざまありますが、これらS&P500の平均成長率は控えめに見て6~7%といわれています。(長期で見て)
そしてこれは誰にでもできるということは人に預ける以上それ以上の成績で回してもらわないと意味がありません。
どことは言わないですがこの%を余裕で切った2%ほどの利回りで預かって回しますというプロもいます。
それって本当に人に預ける必要あアリますか?という話です。
なんとなく増える、なんとなく減らないからいいという考え方を日本人はしがちですが、そもそも7%以下の運用で回していること自体、本来もらえるはずの利益と比べると減っていることになります。
巷では運用しますといってS&P500に堂々と突っ込んで投資ファンドといっている私募ファンドも見たことがあります。
内容はS&P500に投資しているだけですが1%以上の手数料をとっているのです。
このブログを読んでいる方はここまで読んでいる時点でやる気は高いです。かならず資産運用は自分の口座で行う堅実な投資をメインに起きましょう。そのあとにサテライト(副)でいろいろチャレンジしてみてくださいね。
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