主要株価指数
CPI(消費者物価指数)とPPI(生産者物価指数)がどちらも市場予想を下回ったことによりインフレ懸念が後退。
今後利上げペースの加速も弱まるのではないかという期待を受けて金利低下、株価上昇。特にハイテク銘柄中心のナスダック総合指数は10%近い上昇を見せました。
中間選挙で共和党優位に一時期なり、企業を締め付ける法案が通りにくくなるのではという考えからも株は上昇していましたね。
Googleのアルファベットは1週間でなんと10%以上値上がり。アップルも7%など全体的にかなりリスクオンな状態が見て取れます。ゴールドマンのS&P500の年末予想が更新されたのでご紹介。
年末の予想が3600になってます。今現在が3991ポイントなので若干下がる予想ですね。
イールドカーブ
インフレ懸念後退から10年債利回りは大きく低下。ドルも下落。結果的にゴールドが4.23%上昇する流れになりました。12月の利上げ予想も下記の通り、
市場の大半が50bpsの利上げに傾いており、さすがに75bps上昇は避けられそうですね。ゴールドマンの予想ではもともと来年は利上げの想定はしていなかったものの、引き続き院フィレの継続から来年の3月までは利上げするとのこと。
FX
為替は利上げ観測が弱まったこともあり、ドルは急落。現在ドル円は139円で推移している。
ヨーロッパの方やオーストラリアでは引き続きインフレは止まりそうもない指標が大量に出てたのでドルが落ちていることもあり、5%近くどの通貨も上昇している。こちらもゴールドマンの最新予想が出ていたので紹介。
10年債利回りは3.75%と4%の間を行き来する感じでしょうか。注目はドル円ですね。
このレポート当時はおそらくCPIとPPIの結果がまだ出てなかったので142円推移の時代だったのでしょう。3か月後が155円、12か月後が140円という予想になっています。
とはいえ過去の事例からドル指数のピークがインフレやFFレートの底周辺で下落に転じていたことからまだまだ続くという目線があるようです。
株ワールドカップ2022(CNBC主催)
世の中はワールドカップまっしぐらですが、CNBCが開催するStock World Cup 2022も非常に興味深いのでご紹介します。
11月7日スタートのトーナメント戦。それぞれの専門家に
「もし今日株に投資するなら2つの企業のうちどちらが今後12か月で最も高いリターンが得られますか?」と質問しその回答によって勝敗を決める。
全32社のうち最終的にチャンピオンが決定です。
そんな1回戦の結果をざっと解説
日本勢からはトヨタとソフトバンクと任天堂が出場しましたがさっそくトヨタは負けてしまいました。イーロンマスクがアジア勢を使ってより安く電気自動車を大量に販売することが予想されているからです。
また、面白かったのはテンセントとグーグル。12か月先を考えるとGoogleが勝ちだが、それより長期的な目線で見るとテンセントが勝ちというコメントがストラテジストから出ました。
ソフトバンクは二回戦進出です。残っている任天堂もぜひ善戦いただきたいですね。まぁ個人的にはどちらでもいいので早くチャンピオンを決めていただいて買いたいです。笑
ウォーレンバフェット第3四半期ポートフォリオ
ウォーレンバフェットが新しく銘柄を組み入れたのがニュースになっております。
こちらでも何度か紹介されている13Fファイリング。アメリカの大口が金融庁に保有銘柄の割合を報告しているレポートが四半期おきに出ます。
今週月曜日2022年第3四半期のポートフォリオが発表されたので紹介しますね。保有銘柄上位に位置するアップルやバンクオブアメリカは相変わらず変わらずですが、第2四半期で新しく購入していたシェブロンやオキシデンタルなどの石油関連企業の銘柄をさらに買い増しています。一方アクティビジョンブリザードは‐12%とポートフォリオの中でも大きく売ったのがわかります。
ちなみに石油関連銘柄はバフェットが買ってから大きく上昇。
商社株に引き続きやはり当ててきました。そしてさらに買い増しているとのことですから落ちたタイミングで長期目線で拾ってもいいでしょう。
今回新しく銘柄に入り、ニュースになっているのはTSMCです。Taiwan Semiconductorです。半導体の会社ですね。6000万株買い、この額約4000億円程になり、9月末にはTSMCの大株主の第10位になりました。
時価総額は6,680億ドル、NVIDIAが7530億ドルですが、有名なインテルでも2160億ドルなのでめちゃくちゃでかい企業であることがわかります。
2020年の売り上げは477億ドルですが、営業利益率が42%なのでこれまた収益率もすごいですね。
今後スマートフォン、高性能コンピュータ、データセンター、IOT、自動車など半導体の需要はますます高まる。戦争リスクを除けばとても未来ある銘柄だと思います。
バフェットの結果を受けて株価は大きく上昇。40%近く年始から米中摩擦の板挟みで落ちていたこの銘柄は10%以上上昇しました。
S&P500と比べてみてもかなり割安といえます。
それぞれのPEレシオ。つまり利益に対して株価がどれくらい割安か割高かを見る指数では現在S&P500が29.08なのに対して、セクターの平均が28.19。TSMはその中で15.05とかなり割安です。
直近の第3四半期決算でもアナリストの1株当たり利益が1.69ドルだったのに対して1.79ドルとサプライズだったというのも効いているでしょう。
TSM、Broardcom Inc,Intel Corp,NVIDIA Corp, Qualcomm Incそれぞれの株を2022年から比べてみましたがやはりNVIDIAの伸びはすごいですね。ですが一方で2022年からの落ち方もすごいのがわかります。TSMは徐々に上がってきており、業界内で見ても上がってないが下がりにくい銘柄であることがわかります。
半導体つながりの日本株
半導体関連のTSMが盛り上がるとして、日本株を取引している方はじゃあどのような銘柄が恩恵受けるの?ということで関係する日本の銘柄を挙げていきましょう。レーザーテック、アドテスト、SUMCO,太陽誘電、信越化学工業、日本電産、東京エレクトロン、村田製作所、TDK、ディスコなどがあげられます。
その中でもとりわけ目立つのが6920.Tレーザーテックは有名な銘柄で半導体が全体的に買われている昨今それに合わせてレーザーテックも上昇しています。
半導体関連装置を中心にFPD(フラットパネルディスプレイ)関連装置、レーザー顕微鏡などの設計、製造、販売を行っています。主力は半導体用マスク欠陥検査装置、半導体用マスクブランク欠陥検査装置です。
はい、わけわかりませんよね。要は儲かっているのかどうなのか?
2022年6月発表の通期売上高は900億円。2023年の予想は1400億円なんですから素晴らしい予想です。来期の利益も330億円を予想しており、堅調な成長が見て取れます。
ちょうど現在節目に到達して移動平均線からの乖離も大きいので反発して戻ってくると予想します。戻ってきた24,000円付近で買えたらいい感じに上昇トレンドに乗れそうです。
本日の日経新聞にも出てました。「半導体の経済安全保障が非常に問題だ」とのことで次世代半導体の国内量産を目指す新会社のRapidus社長の記者会見で強調されました。
日本企業はかなり生産を海外勢に依存しているわけですね。その現状を阻止するためにデンソーが出資をして国も700億円の補助金を出し、ラピダスを盛り上げていきます。
このTSMC実は熊本県に日本発の向上を建設し先日も莫大な雇用を生んでいるとニュースになっていました。元々デンソーの半導体の大半が台湾で調達していたものの、地政学リスクの恐れから出資をしてまで日本に持ってこようとなったようです。
半導体は自動車1台当たり約1000個必要で、2030年委は現在の2倍の8兆円規模まで市場規模が膨らむと予測されています。
さて最後にデンソーの株価チェックしてみましょう。
上昇に邪魔な抵抗体がありますが、下もしっかり支えられており、200日移動平均線で支えられたところが買いのチャンスと呼んでいます。
ちなみに個人的に昔から買っているのが日本電産。
こちらも200日移動平均線との攻防次第ですね。
ちなみに2644は日本の半導体銘柄に投資できるETFです。米国株に投資するならSMH(ファンエッグ半導体ETF)に投資すれば広く半導体にアロケーションできます。
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